還暦過ぎの行政書士チャレンジ

法律初学者の爺さんが第二の人生として行政書士に挑戦する記録です

「ケイタイ行政書士六法」私の使い方

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私が使用している六法は三省堂から発行されいるこちらの「ケイタイ行政書士ミニマム六法」

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1月11日に購入したので約4ヶ月程の使用ですが、扱いが雑なせいかかなりボロくなってしまいましたが、製本自体はしっかりしているようで何の問題もありません。

 

▼案外気になる未掲載条文
この「ケイタイ行政書士ミニマム六法」については、軽量コンパクトで扱いやすいという評価がある一方、掲載されていない条文が多く役不足ではという声もあるようですが、紙という物理媒体を使用している以上、情報量とコンパクトさを両立することは不可能なので、どちらかを選択しなければなりません。

 

私は電車徒歩移動がメインなので、持ち運びや出先での扱いやすさを優先して「ケイタイ行政書士」を選択しましたが、確かに確認したいと思った条文が省略されているとガッカリして軽く怒りを覚えたりもします

「ホチキスを使おうと思ったら針が入っていなかった時のような(^^;」

 

しかし、この点についてはわかっていて”ミニマム”を選択したわけですし、全条文が掲載されたぶ厚い六法を選択していたら、ここまで使い込むことはなかったでしょうから、私の場合結果的にこれで良かったのだと思っています。

 

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「ポケット六法」はポケットには入りませんがこれならOK!(深い意味はありません)

 

 

▼不要なものは省く

可搬性に優れていることがこの本の利点ですから、利点は極限まで伸ばしてあげることが大事です。

 

というわけで、ヒラヒラして邪魔なだけのカバーは速攻外してしまいます。

次いで、たかが数ページのことですが不要なページは思い切って破り捨てます。

 

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著者の方には申し訳ないのですが、冒頭の「はしがき」も一読した後早々に破り捨てました。これで表紙をめくればすぐに「目次」ページですから軽量化とアクセスの効率化といった一石二鳥になります。

 


▼無いものは補う

当然の帰結として、どうしても必要なものが無ければ何らかの方法で補うしかありません。

 

私は、基本的にこの本に掲載されていない条文は「必要ないものなんだ」と考えるようにしているのですが、それでも中には「えっ、本当に無くていいの?」「この条文が無いと論点として前後の条文が理解しにくいよ!」というものがあるのも事実なので、最終ページの後ろに10枚ほどメモ用の紙を追加しました。両面で20ページ分になりますが、この程度なら全体の厚みも変わらず違和感は全くありません。

 

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メモの使い方としては、単に抜けた条文を追記するだけではなく、判例であったり講学上の定義やテキストにある枝図など、度々参照したいものはカテゴリー分けなどせずにメモの1ページ目から追記しています。

 

メモは、民法の条文の次が行政法の条文であったり条文番号の前後もメチャクチャですし、途中に「法律の利益を有するものとは…」のように判例解釈がメモられていたりしますが、追加したメモにページ番号を振っておき、関連する条文の余白に「M2(M=メモ参照 2=メモのページ数)のように書いておくことで、1つのメモを関連する複数の条文から参照することもできます。

 

また追加したメモ以外にも、各編毎に設けられている中表紙の余白もメモスペースとして有効活用するようにしています。

 

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裏表紙も無駄にしないよう、銀行の封筒を利用したポケットを付けて暗記用の赤シートやしおりを入れています。

 

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私は勉強用のまとめノートのようなものは作っていないので、この六法がノート代わりにもなっていたりします。

 

 

▼ミニマムであることの意味を活かして使う
最後に私が最も重視しているこの「ミニマム六法」の使い方ですが、「これはリファレンスブックではなくストーリーのある読みものだ!」という意識を持つことです。

 

この六法を辞書的に使おうとすると欠落している条文にぶち当たるたびにドット疲れが出て、「役に立たない…」と思ってしまいますが、読み物として最初から最後まで全ページを読み切るには、この程度の数に絞られていることが重要なのだと思います。条文中の括弧書きを欄外に置いたり横書き2段組みであることもそうした意図の現れでしょう。

 

前にも書いたように「えっ、本当に無くていいの?」と不安に思うことも無いわけではありませんが、著者がこれまでの経験から厳選した必要最低限の条文がこれだと信じてしまうことも一つの効率的な選択肢だと思っています。(自分で条文を取得選択できるくらいなら既に合格レベルでしょう)

 

要するに「カレー」は飲み物?、「ケイタイ行政書士ミニマム六法」は読みもの!なのです!

条文を読んでいて、「あぁ、この条文はこんな形で問題になっていたな」というようになれば、そこそこ合格も見えてくるのではないかと思っています。

 

 

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とにかく、どこへ行くにも持ち運べて、それほど周囲に違和感をあたえず参照できることがこの「ケイタイ行政書士ミニマム六法」最大のポイントです。

 

車移動がメインで持ち運ぶにしても大きさや重さは気にならない人もいるでしょうし、そもそも勉強は自宅で机に向かってやる、という人にとっては知りたい情報が確実に手に入ることが優先されるでしょうから、掲載されていない条文のある六法など六法と言えない!と思われるのかもしれません。

 

どんな六法を使うかは、その人の環境や既知識レベルによっても異なってくることでしょうが、私の環境と知識レベルではこれが「ちょうどイイ」

 

 

▼PS

未掲載の条文はどこで確認しているのか?という問題と共に、追記する条文の取得選択の仕方についても私なりの方法を紹介するつもりで書き始めましたが、写真を撮りながらで思いのほか時間が経ってしまったので、この点についてはまた別の機会に書いてみたいと思います。